ちょっと涼しくなるかもしれない怪?談
暑いですね。まだまだ冊子封入してます。
今日は、数年前に夫のお父さん(舅ですね)の実家であった話を。
舅は就職を機に都会へ出ましたが、四国のとある小集落の出身です。
太平洋に面した海辺で、かつては釣り人や海水浴客を相手に民宿を営んでいた建物だけが今は残っています。舅は、限界集落と化した田舎へ帰る気はないものの
思い出のつまった故郷の家を整理する気になれないようで、
水道ガス電気のインフラも含めてそのまま残し、休日にたまに様子を見に
帰っています。
子供が2歳になる年の夏に、初めてのお泊り旅行を兼ねて
舅とともに田舎へ行くことになりました。
高速を降りてから峠道1時間ほど走った先にある集落は、夏休み真っ只中だというのに
砂浜にほとんど海水浴客がおらず、きれいでおだやかな海辺です。
初めての海に子供も大喜びで遊び、日が暮れるとかつて民宿だった家の広い中庭で
BBQをして海辺で花火、と充実した一日でした。
5つほどある客室の一番広い部屋に舅が布団を用意してくれたと聞いたので
夫と子供がお風呂に入っている間に荷物を整理しようとその部屋に一人で行きました。
・・・ふすまを開けて入ると、めまいがするくらい空気が重苦しい。
昼間に舅が換気のために窓を開けてくれていたのですが、なぜか廊下の空気と違って
重いんです。なんかイヤな感じがしたのですが炎天下に海に入って軽い熱中症になってるのかな、と思うようにして、窓を閉めてエアコンをつけました。
お風呂からあがって、眠い~という子供をその部屋へ連れて行きました。
部屋に入るとエアコンが効いて冷えているもののやはり空気が重苦しい。
そして私の後から部屋に入った子供の表情が一瞬で変わり、
「ここいやだ、他のところで寝る!」と泣き出しました。
眠い時はどこででも寝られる、寝かしつけに手のかからない子だけに
私も戸惑いました。
しかし、舅も他の部屋は想定外で、物置と化している状態だし、
舅が寝泊まりしている部屋は4畳半の部屋だし、とオロオロ。
とりあえず、お母さんが一緒だから大丈夫よ、と説得して
件の部屋の布団に横になってみました。
子供も昼間の疲れからウトウトしはじめて、「ヨッシャ!」と心の中で
叫んだ時、
ギギギィーーー
いきなり部屋の床の間の横にある観音開きのクローゼットがゆっくりと
開きました。
気持ち悪い・・・と思って見ていると、
子供が「おかあさん、おばさんがいるよ」と言うじゃないですか。
私には見えないけど、そうなのね・・・
もう無-----理ーーーー!
舅と夫には申し訳ないですが、部屋を交換して
母と子で4畳半に寝させてもらいました。
一夜明けて、例の部屋で寝た舅と夫は何にもなかったよ~wwとのこと。
あれから数年たって、覚えてる?って聞いても子供は
「僕そんなこといったっけ?」だし、真相はわからないです。
ただ、あのぬめっとまとわりつくような重苦しい空気は
今でも私の記憶にあります。
で、それ以来田舎に遊びに行く時は近所のホテルに泊まってます